-
04 夕顔15章
艶だち気色ばまむ人 夕顔05章03
原文 読み 意味 艶だち気色ばまむ人は 消えも入りぬべき住まひのさまなめりかし されど のどかに つらきも憂きもかたはらいたきことも 思ひ入れたるさまならで 我がもてなしありさまは いとあてはかにこめかしくて またなくらうがはしき隣の用意... -
04 夕顔15章
ごほごほと鳴る神よ 夕顔05章04
原文 読み 意味 ごほごほと鳴る神よりもおどろおどろしく 踏み轟かす唐臼の音も 枕上とおぼゆる あな 耳かしかまし と これにぞ思さるる 何の響きとも聞き入れたまはず いとあやしうめざましき音なひとのみ聞きたまふ くだくだしきことのみ多か... -
04 夕顔15章
白妙の衣うつ砧の音 夕顔05章05
原文 読み 意味 白妙の衣うつ砧の音も かすかにこなたかなた聞きわたされ 空飛ぶ雁の声 取り集めて 忍びがたきこと多かり 端近き御座所なりければ 遣戸を引き開けて もろともに見出だしたまふ ほどなき庭に されたる呉竹 前栽の露は なほかか... -
04 夕顔15章
白き袷薄色のなよよ 夕顔05章06
原文 読み 意味 白き袷 薄色のなよよかなるを重ねて はなやかならぬ姿 いとらうたげにあえかなる心地して そこと取り立ててすぐれたることもなけれど 細やかにたをたをとして ものうち言ひたるけはひ あな 心苦し と ただいとらうたく見ゆ 心... -
04 夕顔15章
この世のみならぬ契 夕顔05章07
原文 読み 意味 この世のみならぬ契りなどまで頼めたまふに うちとくる心ばへなど あやしくやう変はりて 世馴れたる人ともおぼえねば 人の思はむ所も え憚りたまはで 右近を召し出でて 随身を召させたまひて 御車引き入れさせたまふ このある人...