いとかたはらいたき 末摘花02章09
原文 読み 意味
いと かたはらいたきわざかな ものの音澄むべき夜のさまにもはべらざめるに と聞こゆれど なほ あなたにわたり ...
よき折かなと思ひて 末摘花02章10
原文 読み 意味
よき折かな と思ひて 御琴の音 いかにまさりはべらむと 思ひたまへらるる夜のけしきに 誘はれはべりてなむ 心 ...
ほのかに掻き鳴らし 末摘花02章11
原文 読み 意味
ほのかに掻き鳴らしたまふ をかしう聞こゆ 何ばかり深き手ならねど ものの音がらの筋ことなるものなれば 聞きに ...
命婦かどある者にて 末摘花02章12
原文 読み 意味
命婦 かどある者にて いたう耳ならさせたてまつらじ と思ひければ 曇りがちにはべるめり 客人の来むとはべりつ ...
同じくはけ近きほど 末摘花02章13
原文 読み 意味
同じくは け近きほどの立ち聞きせさせよ とのたまへど 心にくくて と思へば いでや いとかすかなるありさまに ...