山水に心とまりはべ 若紫06章03
原文 読み 意味
山水に心とまりはべりぬれど 内裏よりもおぼつかながらせたまへるも かしこければなむ 今 この花の折過ぐさず参 ...
宮人に行きて語ら 若紫06章04
原文 読み 意味
宮人に行きて語らむ山桜風よりさきに来てもみるべく
とのたまふ御もてなし 声づかひさへ 目もあやなる ...
優曇華の花待ち得 若紫06章05
原文 読み 意味
優曇華の花待ち得たる心地して深山桜に目こそ移らね
と聞こえたまへば ほほゑみて 時ありて 一度開く ...
聖御土器賜はりて 若紫06章06
原文 読み 意味
聖 御土器賜はりて
奥山の松のとぼそをまれに開けてまだ見ぬ花の顔を見るかな
と うち泣きて ...
聖御まもりに独鈷た 若紫06章07
原文 読み 意味
聖 御まもりに 独鈷たてまつる 見たまひて 僧都 聖徳太子の百済より得たまへりける金剛子の数珠の 玉の装束し ...