人なくてつれづれな 若紫02章01
原文 読み 意味
人なくて つれづれなれば 夕暮のいたう霞みたるに紛れて かの小柴垣のほどに立ち出でたまふ
050 ...
人びとは帰したまひ 若紫02章02
原文 読み 意味
人びとは帰したまひて 惟光朝臣と覗きたまへば ただこの西面にしも 仏据ゑたてまつりて行ふ 尼なりけり ...
簾すこし上げて花た 若紫02章03
原文 読み 意味
簾すこし上げて 花たてまつるめり 中の柱に寄りゐて 脇息の上に経を置きて いとなやましげに読みゐたる尼君 た ...
四十余ばかりにてい 若紫02章04
原文 読み 意味
四十余ばかりにて いと白うあてに 痩せたれど つらつきふくらかに まみのほど 髪のうつくしげにそがれたる末も ...
清げなる大人二人ば 若紫02章05
原文 読み 意味
清げなる大人二人ばかり さては童女ぞ出で入り遊ぶ 中に十ばかりやあらむと見えて 白き衣 山吹などの萎えたる着 ...