ひと・人– tax –
-
ひとかずなる 人数なる ひとかずなり 人数なり 02-096
人並みになる。「すこしおとなびむ(ある程度の社会的地位を得る)/096」ことまでは、女は期待していない。なかなかに手厳しい一語。 すこしうち笑ひて よろづに見立てなく ものげなきほどを見過ぐして 人数なる世もやと待つ方は いとのどかに思ひなさ... -
ならぶひとなき 並ぶ人なき ならぶひとなし 並ぶ人なし 02-096
正妻の座を得て、押しも押されぬ立場になる。 かくおぞましくは いみじき契り深くとも 絶えてまた見じ 限りと思はば かくわりなきもの疑ひはせよ 行く先長く見えむと思はば つらきことありとも 念じてなのめに思ひなりて かかる心だに失せなば い... -
うときひとにみえば 疎き人に見えば 02-095
疎遠な人に顔を見られたらと通例は解釈されているが、行動様式が「もとより思ひいたらざりけること」と「後れたる筋の心」の二段階(気持ちと実際の行動)に分かれていたことと対照をなす表現。ここも気持ち「憚り恥ぢ」と行動「わりなく思ひつくろひ」に... -
うるはしきひとのてうどのかざりとする うるはしき人の調度の飾りとする うるわしきひとのちょうどのかざりとする うるわしき人の調度の飾りとする うるはし うるわし 02-086
「うるはしき人(職人)が、自分の調度類に見合った飾りにする(作品)」。「うるはし」は、きちんとした。 木の道の匠のよろづの物を心にまかせて作り出だすも 臨時のもてあそび物の その物と跡も定まらぬは そばつきさればみたるも げにかうもしつべ... -
をかしともあはれともこころにいらむひとの をかしともあはれとも心に入らむ人の おかしともあわれともこころにいらむひとの おかしともあわれとも心に入らむ人の 02-080
光源氏が葵の上に抱いている感情とは齟齬するが、ここは一般論とみるべきだろう。「さしあたりて」はこの部分を飛び越えて次にかかる。「心に入らむ」は、気に入る。「人」は、男でなく女。具体的には、葵の上。 さしあたりて をかしともあはれとも心に入...