A:解釈を決定づける基幹語– tax –
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みそめしこころざしいとほしくおもはば 見そめし心ざしいとほしく思はば みそめしこころざしいとおしくおもわば 見そめし心ざしいとおしく思わば 02-075
「見そめし」は関係を結んだ当初。「心ざし」は愛情。「いとほし」は心を痛める感情。自分に対してつらい。相手に対してかわいい、かわいそう。男に浮気性があるからといって、出会った当初の愛情を今でも男がいじましく思うのであればの意味となる。「思... -
そむかむ 背かむ そむく 背く 02-075
別れると解釈されているが、直後に「さやうならむたぢろきに、絶えぬべきわざなり」とあるので、この時点ではまだ離別はしていない。心的に距離を開けること。「たぢろき」と同意。 また なのめに移ろふ方あらむ人を恨みて 気色ばみ背かむ はたをこがま... -
けしきばみ 気色ばみ 02-075
本心を外に表すことをいう(02-090参照)。この語は文脈上、「怨ず 恨む/02-076」と言い換えられている。 また なのめに移ろふ方あらむ人を恨みて 気色ばみ背かむ はたをこがましかりなむ 心は移ろふ方ありとも 見そめし心ざしいとほしく思はば さ... -
すごきことのは すごき言の葉 02-065
罵詈雑言のようなひどい言葉を一般に考えられているが、それでは形見を残すに意味がなくなる。女は自分がいないことを寂しく思ってほしいのだ。この「すごし」はぞっとするほど寂しいの意味。 艶にもの恥ぢして 恨み言ふべきことをも見知らぬさまに忍びて... -
あながちにもとめくはへじ あながちに求め加へじ あながちにもとめくはえじ あながちに求め加えじ 02-064
無理に求めたり、身につけさせようとはしない。頭中将の前言「ただひたふるに子めきて柔らかならむ人を、とかくひきつくろひてはなどか見ざらむ。心もとなくとも、直し所ある心地すべし/02-059」の撤回。 あまりのゆゑよし心ばせうち添へたらむをばよろこ...