正身は御心のうちに 末摘花06章07
原文 読み 意味
正身は 御心のうちに恥づかしう思ひたまひて 今朝の御文の暮れぬれど なかなか 咎とも思ひわきたまはざりけり
夕霧の晴るるけし 末摘花06章08
原文 読み 意味
夕霧の晴るるけしきもまだ見ぬにいぶせさそふる宵の雨かな
雲間待ち出でむほど いかに心もとなう とあ ...
おはしますまじき御 末摘花06章09
原文 読み 意味
おはしますまじき御けしきを 人びと胸つぶれて思へど なほ 聞こえさせたまへ と そそのかしあへれど いとど思 ...
夜更けぬとて侍従ぞ 末摘花06章10
原文 読み 意味
夜更けぬ とて 侍従ぞ 例の教へきこゆる
晴れぬ夜の月待つ里を思ひやれ同じ心に眺めせずとも ...
口々に責められて紫 末摘花06章11
原文 読み 意味
口々に責められて 紫の紙の 年経にければ灰おくれ古めいたるに 手はさすがに文字強う 中さだの筋にて 上下等し ...