秋のころほひ静かに 末摘花04章01
原文 読み 意味
秋のころほひ 静かに思しつづけて かの砧の音も耳につきて聞きにくかりしさへ 恋しう思し出でらるるままに 常陸 ...
いかなるやうぞいと 末摘花04章02
原文 読み 意味
いかなるやうぞ いとかかる事こそ まだ知らね と いとものしと思ひてのたまへば いとほしと思ひて
も ...
それこそは世づかぬ 末摘花04章03
原文 読み 意味
それこそは世づかぬ事なれ 物思ひ知るまじきほど 独り身をえ心にまかせぬほどこそ ことわりなれ 何事も思ひしづ ...
なほ世にある人のあ 末摘花04章04
原文 読み 意味
なほ世にある人のありさまを おほかたなるやうにて聞き集め 耳とどめたまふ癖のつきたまへるを さうざうしき宵居 ...
父親王おはしける折 末摘花04章05
原文 読み 意味
父親王おはしける折にだに 旧りにたるあたりとて おとなひきこゆる人もなかりけるを まして 今は浅茅分くる人も ...