き・け・げ・気

つい内心の嫉妬心がすけて見える手紙。

艶なる歌も詠まず　気色ばめる消息もせで　いとひたや籠もりに情けなか

指を喰う女の家。ほかの浮気相手や次のエピソードである木枯の女を想定すると解釈されているが、そもそも指を喰う女のエピソードは、 ...

いまいましげに。憎々しげに。

すこしうち笑ひて　よろづに見立てなく　ものげなきほどを見過ぐして　人数なる

何ほどのものでもない。「もの」のようなどっしりとした存在感がない。

すこしうち笑ひて　よろづに見立てなく

本心や本性を外に表すこと。指を喰う女の場合、「もの怨じ」が本心、男になびく性格が本性を覆っている。そのために至らざるところが ...