02 帚木16章– category –
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02 帚木16章
菊を折りて琴の音も/帚木08-04
原文 読み 意味 菊を折りて 琴の音も月もえならぬ宿ながらつれなき人をひきやとめける悪ろかめりなど言ひて 今ひと声 聞きはやすべき人のある時 手な残いたまひそなど いたくあざれかかれば 女いたう声つくろひて 木枯に吹きあはすめる笛の音をひ... -
02 帚木16章
この二つのことを思/帚木08-05
原文 読み 意味 この二つのことを思うたまへあはするに 若き時の心にだに なほさやうにもて出でたることは いとあやしく頼もしげなくおぼえはべりき 今より後はましてさのみなむ思ひたまへらるべき 御心のままに 折らば落ちぬべき萩の露 拾はば消... -
02 帚木16章
中将なにがしは痴者/帚木09-01
原文 読み 意味 中将 なにがしは痴者の物語をせむ とて いと忍びて見そめたりし人のさても見つべかりしけはひなりしかば ながらふべきものとしも思ひたまへざりしかど 馴れゆくままにあはれとおぼえしかば 絶え絶え忘れぬものに思ひたまへしを さ... -
02 帚木16章
かうのどけきにおだ/帚木09-02
原文 読み 意味 かうのどけきにおだしくて 久しくまからざりしころ この見たまふるわたりより 情けなくうたてあることをなむ さるたよりありてかすめ言はせたりける 後にこそ聞きはべりしか さる憂きことやあらむとも知らず 心には忘れずながら ... -
02 帚木16章
さてその文の言葉は/帚木09-03
原文 読み 意味 さて その文の言葉は と問ひたまへば いさや ことなることもなかりきや 山がつの垣ほ荒るとも折々にあはれはかけよ撫子の露思ひ出でしままにまかりたりしかば 例のうらもなきものから いと物思ひ顔にて 荒れたる家の露しげきを眺...