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03 空蝉05章
にぎははしう愛敬づ/空蝉02-06
原文 読み 意味 にぎははしう愛敬づきをかしげなるを いよいよほこりかにうちとけて 笑ひなどそぼるれば にほひ多く見えて さる方にいとをかしき人ざまなり あはつけしとは思しながら まめならぬ御心は これもえ思し放つまじかりけり 03009/難易... -
03 空蝉05章
たとしへなく口おほ/空蝉02-05
原文 読み 意味 たとしへなく口おほひて さやかにも見せねど 目をしつけたまへれば おのづから側目も見ゆ 目すこし腫れたる心地して 鼻などもあざやかなるところなうねびれて にほはしきところも見えず 言ひ立つれば 悪ろきによれる容貌をいとい... -
03 空蝉05章
いま一人は東向きに/空蝉02-04
原文 読み 意味 いま一人は 東向きにて 残るところなく見ゆ 白き羅の単衣襲 二藍の小袿だつもの ないがしろに着なして 紅の腰ひき結へる際まで胸あらはに ばうぞくなるもてなしなり いと白うをかしげに つぶつぶと肥えて そぞろかなる人の 頭... -
03 空蝉05章
火近う灯したり母屋/空蝉02-03
原文 読み 意味 火近う灯したり 母屋の中柱に側める人やわが心かくると まづ目とどめたまへば 濃き綾の単衣襲なめり 何にかあらむ上に着て 頭つき細やかに小さき人の ものげなき姿ぞしたる 顔などは 差し向かひたらむ人などにも わざと見ゆまじ... -
03 空蝉05章
東の妻戸に立てたて/空蝉02-02
原文 読み 意味 東の妻戸に 立てたてまつりて 我は南の隅の間より 格子叩きののしりて入りぬ 御達 あらはなりと言ふなり なぞ かう暑きに この格子は下ろされたると問へば 昼より 西の御方の渡らせたまひて 碁打たせたまふと言ふ さて向かひ...