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03 空蝉05章
小君近う臥したるを/空蝉04-01
原文 読み 意味 小君近う臥したるを起こしたまへば うしろめたう思ひつつ寝ければ ふとおどろきぬ 戸をやをら押し開くるに 老いたる御達の声にて あれは誰そ とおどろおどろしく問ふ わづらはしくて まろぞと答ふ 夜中に こは なぞ外歩かせた... -
03 空蝉05章
この人のなま心なく/空蝉03-08
原文 読み 意味 この人の なま心なく 若やかなるけはひもあはれなれば さすがに情け情けしく契りおかせたまふ 人知りたることよりも かやうなるは あはれも添ふこととなむ 昔人も言ひける あひ思ひたまへよ つつむことなきにしもあらねば 身な... -
03 空蝉05章
やうやう目覚めてい/空蝉03-07
原文 読み 意味 やうやう目覚めて いとおぼえずあさましきに あきれたる気色にて 何の心深くいとほしき用意もなし 世の中をまだ思ひ知らぬほどよりは さればみたる方にて あえかにも思ひまどはず 我とも知らせじと思ほせど いかにしてかかること... -
03 空蝉05章
君は入りたまひてた/空蝉03-06
原文 読み 意味 君は入りたまひて ただひとり臥したるを心やすく思す 床の下に二人ばかりぞ臥したる 衣を押しやりて寄りたまへるに ありしけはひよりは ものものしくおぼゆれど 思ほしうも寄らずかし いぎたなきさまなどぞ あやしく変はりて や... -
03 空蝉05章
若き人は何心なくい/空蝉03-05
原文 読み 意味 若き人は 何心なくいとようまどろみたるべし かかるけはひの いと香ばしくうち匂ふに 顔をもたげたるに 単衣うち掛けたる几帳の隙間に 暗けれど うち身じろき寄るけはひ いとしるし あさましくおぼえて ともかくも思ひ分かれず...