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03 空蝉05章
女はさこそ忘れたま/空蝉03-04
原文 読み 意味 女は さこそ忘れたまふをうれしきに思ひなせど あやしく夢のやうなることを 心に離るる折なきころにて 心とけたる寝だに寝られずなむ 昼はながめ 夜は寝覚めがちなれば 春ならぬ木の芽も いとなく嘆かしきに 碁打ちつる君 今宵... -
03 空蝉05章
こたみは妻戸を叩き/空蝉03-03
原文 読み 意味 こたみは妻戸を叩きて入る 皆人びと静まり寝にけり この障子口に まろは寝たらむ 風吹きとほせとて 畳広げて臥す 御達 東の廂にいとあまた寝たるべし 戸放ちつる童もそなたに入りて臥しぬれば とばかり空寝して 灯明かき方に屏... -
03 空蝉05章
碁打ち果てつるにや/空蝉03-02
原文 読み 意味 碁打ち果てつるにやあらむ うちそよめく心地して 人びとあかるるけはひなどすなり 若君はいづくにおはしますならむ この御格子は鎖してむとて 鳴らすなり 静まりぬなり 入りて さらば たばかれとのたまふ この子も いもうとの... -
03 空蝉05章
渡殿の戸口に寄りゐ/空蝉03-01
原文 読み 意味 渡殿の戸口に寄りゐたまへり いとかたじけなしと思ひて 例ならぬ人はべりて え近うも寄りはべらず さて 今宵もや帰してむとする いとあさましう からうこそあべけれとのたまへば などてか あなたに帰りはべりなば たばかりはべ... -
03 空蝉05章
見たまふかぎりの人/空蝉02-07
原文 読み 意味 見たまふかぎりの人は うちとけたる世なく ひきつくろひ側めたるうはべをのみこそ見たまへ かくうちとけたる人のありさまかいま見などは まだしたまはざりつることなれば 何心もなうさやかなるはいとほしながら 久しう見たまはまほ...