こころ・心

一国を統べる帝王として気弱な面を示すことはマイナスに働く。

若宮のいとおぼつかなく　露けき中に過ぐしたま

人と異なる楽器の音色。掻き鳴らしとあるので、琵琶や琴の類であろう。言葉がささやきであるのに対して、選ばれた動詞から情感が籠も ...

思いやり。心がそちらに馳せてゆく。

もの思ひ知りたまふは　様容貌などのめでたかりしこと　心ばせのなだらか

体言止めともとれるが、「御心」主語＋「まどひ」動詞の連用形でよい。

聞こし召す御心まどひ　何ごとも思し召

ちょっとした病気を得てと解釈されるが、ちょっとした病気で宮廷を後にするとは考えにくいし、間もなく亡くなるのも理に合わない。心 ...