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02 帚木16章
これなむえ保つまじ/帚木09-05
原文 読み 意味 これなむ え保つまじく頼もしげなき方なりける されば かのさがな者も 思ひ出である方に忘れがたけれど さしあたりて見むにはわづらはしく よくせずは 飽きたきこともありなむや 琴の音すすめけむかどかどしさも 好きたる罪重か... -
02 帚木16章
まだ世にあらばはか/帚木09-04
原文 読み 意味 まだ世にあらば はかなき世にぞさすらふらむ あはれと思ひしほどに わづらはしげに思ひまとはすけしき見えましかば かくもあくがらさざらまし こよなきとだえおかず さるものにしなして長く見るやうもはべりなまし かの撫子のらう... -
02 帚木16章
さてその文の言葉は/帚木09-03
原文 読み 意味 さて その文の言葉は と問ひたまへば いさや ことなることもなかりきや 山がつの垣ほ荒るとも折々にあはれはかけよ撫子の露思ひ出でしままにまかりたりしかば 例のうらもなきものから いと物思ひ顔にて 荒れたる家の露しげきを眺... -
02 帚木16章
かうのどけきにおだ/帚木09-02
原文 読み 意味 かうのどけきにおだしくて 久しくまからざりしころ この見たまふるわたりより 情けなくうたてあることをなむ さるたよりありてかすめ言はせたりける 後にこそ聞きはべりしか さる憂きことやあらむとも知らず 心には忘れずながら ... -
02 帚木16章
中将なにがしは痴者/帚木09-01
原文 読み 意味 中将 なにがしは痴者の物語をせむ とて いと忍びて見そめたりし人のさても見つべかりしけはひなりしかば ながらふべきものとしも思ひたまへざりしかど 馴れゆくままにあはれとおぼえしかば 絶え絶え忘れぬものに思ひたまへしを さ...