門うちたたかせたま 若紫14章07

2021-05-10

原文 読み 意味

門うちたたかせたまへば 心知らぬ者の開けたるに 御車をやをら引き入れさせて 大夫 妻戸を鳴らして しはぶけば 少納言聞き知りて 出で来たり

05228/難易度:☆☆☆

かど/うち-たたか/せ/たまへ/ば こくろしら/ぬ/もの/の/あけ/たる/に みくるま/を/やをら/ひき-いれ/させ/て たいふ つまど/を/ならし/て しはぶけ/ば せうなごん/きき/しり/て いで/き/たり

門を軽くお叩かせになると、事情も知らない者が開けたので、御車を静かに引き入れさせて、大夫が妻戸を鳴らし咳払いをしたところ、少納言は合図だと聞き取って出て来た。

門うちたたかせたまへば 心知らぬ者の開けたるに 御車をやをら引き入れさせて 大夫 妻戸を鳴らして しはぶけば 少納言聞き知りて 出で来たり

大構造と係り受け

古語探訪

せたまへば 05228

使役+尊敬。

心知らぬ者 05228

事情を知らない人。光とも知らずに誰何でもしたのだろう。

やをら 05228

静かに。

妻戸 05228

寝殿作りの母屋にある東西の入り口。妻戸の前で座って話をするか、導く者が入れば中に入って一夜を明かすことになる。

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