御車にたてまつるほ 若紫06章12
原文 読み 意味
御車にたてまつるほど 大殿より いづちともなくて おはしましにけること とて 御迎への人びと 君達などあまた参りたまへり
05098/難易度:☆☆☆
みくるま/に/たてまつる/ほど おほいどの/より いづち/と/も/なく/て おはしまし/に/ける/こと とて おほむ-むかへ/の/ひとびと きみたち/など/あまた/まゐり/たまへ/り
君がお車にお乗りになるところに、左大臣邸から、「どこへともおっしゃらずに、おでかけになってしまうとは」と、お迎えの者たちや、ご子息方などが大勢まいられた。
御車にたてまつるほど 大殿より いづちともなくて おはしましにけること とて 御迎への人びと 君達などあまた参りたまへり
大構造と係り受け
古語探訪
御車にたてまつる 05098
車に乗るの尊敬語。
ほど 05098
すぐ後に「しばしもやすらはずたちかへりはべらむは」と言っているのだから、もう出発しようとしていた頃だとわかる。
大殿 05098
妻の父である左大臣邸。