御手水御粥などこな 若紫15章12
原文 読み 意味
御手水 御粥など こなたに参る
05250/難易度:☆☆☆
みてうづ おほむ-かゆ/など こなた/に/まゐる
お手水やお粥などをこちらの対に用意する。
御手水 御粥など こなたに参る
大構造と係り受け
古語探訪
こなたに参る 05250
こちらに持ってくるの意味。ここですませたとの意味ではない。それでは、次の「日高う寝起きたまひて」と時間が後戻りすることになる。古典は時間感覚がいいかげんで、時間を追って語られないという常識があるようだが、その多くは誤読に基づくと思う。そうでない場合は、作者が故意に時間をさかのぼらせているのだから、その意図をくみ取る必要があろう。