わが御方にて御直衣 若紫14章06
原文 読み 意味
わが御方にて 御直衣などはたてまつる 惟光ばかりを馬に乗せておはしぬ
05227/難易度:☆☆☆
わが/おほむ-かた/にて おほむ-なほし/など/は/たてまつる これみつ/ばかり/を/むま/に/のせ/て/おはし/ぬ
自分のご邸で、直衣などはおつけになる。惟光だけを馬に乗せてお出かけになった。
わが御方にて 御直衣などはたてまつる 惟光ばかりを馬に乗せておはしぬ
大構造と係り受け
古語探訪
わが御方 05227
自邸である二条院。
御直衣 05227
貴人の常の服。左大臣邸に来ている光の服装はおそらく、普段より着飾っているであろう、それでは紫のもとへ行き来するのは、時間的に目立つ。そこで直衣に着替えるのであろう。
たてまつる 05227
謙譲語でなく、着るの意味では尊敬語になる。