君聖よりはじめ読経 若紫06章08
原文 読み 意味
君 聖よりはじめ 読経しつる法師の布施ども まうけの物ども さまざまに取りにつかはしたりければ そのわたりの山がつまで さるべき物ども賜ひ 御誦経などして出でたまふ
05094/難易度:☆☆☆
きみ ひじり/より/はじめ どきやう/し/つる/ほふし/の/ふせ-ども まうけ/の/もの-ども さまざま/に/とり/に/つかはし/たり/けれ/ば その/わたり/の/やまがつ/まで さるべき/もの-ども/たまひ みずきやう/など/し/て/いで/たまふ
君は、聖をはじめとして、読経を勤めた法師への布施などや、用意しておいた品々を、あれこれ京へ取りに行かせになったので、そのあたりの山の住人までが、しかるべき品物などをたまわり、御誦経の礼などをしてお立ちになる。
君 聖よりはじめ 読経しつる法師の布施ども まうけの物ども さまざまに取りにつかはしたりければ そのわたりの山がつまで さるべき物ども賜ひ 御誦経などして出でたまふ
大構造と係り受け
古語探訪
もうけの物ども 05094
あらかじめ用意しておいた贈物。
御誦経 05094
今回のお礼はすでに行っているので、 今後の誦経を願う布施と考えるのがよかろう。