少納言に消息して会 若紫08章11
目次
原文 読み 意味
少納言に消息して会ひたり 詳しく 思しのたまふさま おほかたの御ありさまなど語る
05131/難易度:☆☆☆
せうなごん/に/せうそこ/し/て あひ/たり くはしく おぼし/のたまふ/さま おほかた/の/おほむ-ありさま/など/かたる
惟光は少納言に申し入れて、尼君に会った。ことこまかに、君のお考えやお言葉、おおまかな君自身の人となりなどを語る。
少納言に消息して会ひたり 詳しく 思しのたまふさま おほかたの御ありさまなど語る
大構造と係り受け
古語探訪
少納言に消息して会ひたり 05131
「消息」は、人を通してやりとりすること、通常文書による。僧都を通して間接的に面会の申し入れをしたのである。「あひたり」の相手は、尼君であることはすぐにわかる。
詳しく 05131
後の「語る」にかかる。
思しのたまふさま 05131
そのの内容は、光が「のたまひ知ら」したもの。
おほかたの御ありさま 05131
敬語があることから光の様子である。結婚の申し入れに来たのだから、結婚相手である光の人となり、暮らし振り、経済状況などをおおまかに話したのだろう。