御迎への人びと参り 若紫06章01
目次
原文 読み 意味
御迎への人びと参りて おこたりたまへる喜び聞こえ 内裏よりも御とぶらひあり 僧都 世に見えぬさまの御くだもの 何くれと 谷の底まで堀り出で いとなみきこえたまふ
05087/難易度:☆☆☆
おほむ-むかへ/の/ひとびと/まゐり/て おこたり/たまへ/る/よろこび/きこエ うち/より/も/おほむ-とぶらひ/あり そうづ よ/に/みエ/ぬ/さま/の/おほむ-くだもの なにくれと たに/の/そこ/まで/ほり/いで いとなみ/きこエ/たまふ
お迎えの者たちが参って、病の平伏をお祝い申し上げ、宮中からもお見舞いがある。僧都は、世間では目にできない感じの木実を、あれこれと、谷の底まで取りにゆき、土産を用意申し上げる。
御迎への人びと参りて おこたりたまへる喜び聞こえ 内裏よりも御とぶらひあり 僧都 世に見えぬさまの御くだもの 何くれと 谷の底まで堀り出で いとなみきこえたまふ
大構造と係り受け
古語探訪
御迎への人びと参りて 05087
先に「人々は帰したまひて」とあった。
おこたり 05087
病気が発症しなくなること。
御くだもの 05087
木の実やくだもの。
いとなみ 05087
いろいろと努力して用意する。