おのづからさるやう 若紫05章07
原文 読み 意味
おのづからさるやうありて聞こゆるならむと思ひなしたまへかし とのたまへば 入りて聞こゆ
05070/難易度:☆☆☆
おのづから/さる/やう/あり/て/きこゆる/なら/む/と/おもひなし/たまへ/かし と/のたまへ/ば いり/て/きこゆ
「多くを言わずともしぜん、しかるべき事情があって言っているのだろうと、お思いになってくださいな」とおっしゃると、女房は奥へ入ってそのことを尼君に申し上げる。
おのづからさるやうありて聞こゆるならむと思ひなしたまへかし とのたまへば 入りて聞こゆ
大構造と係り受け
古語探訪
おのづから 05070
理由を言わなくても自然にということ、「思ひなしたまへ」にかかる。