おのづからさるやう 若紫05章07

2021-04-28

原文 読み 意味

おのづからさるやうありて聞こゆるならむと思ひなしたまへかし とのたまへば 入りて聞こゆ

05070/難易度:☆☆☆

おのづから/さる/やう/あり/て/きこゆる/なら/む/と/おもひなし/たまへ/かし と/のたまへ/ば いり/て/きこゆ

「多くを言わずともしぜん、しかるべき事情があって言っているのだろうと、お思いになってくださいな」とおっしゃると、女房は奥へ入ってそのことを尼君に申し上げる。

おのづからさるやうありて聞こゆるならむと思ひなしたまへかし とのたまへば 入りて聞こゆ

大構造と係り受け

古語探訪

おのづから 05070

理由を言わなくても自然にということ、「思ひなしたまへ」にかかる。

Posted by 管理者