僧都おはしぬればよ 若紫05章17
原文 読み 意味
僧都おはしぬれば よし かう聞こえそめはべりぬれば いと頼もしうなむ とて おし立てたまひつ
05080/難易度:☆☆☆
そうづ/おはし/ぬれ/ば よし かう/きこエ/そめ/はべり/ぬれ/ば いと/たのもしう/なむ とて おしたて/たまひ/つ
僧都が戻ってこられたので、よし、こう先鞭をおつけ申したからは、まったく心強い思いでと思い、屏風を押し立てお閉めになった。
僧都おはしぬれば よし かう聞こえそめはべりぬれば いと頼もしうなむ とて おし立てたまひつ
大構造と係り受け
古語探訪
おし立て 05080
この場面の最初に「屏風の中をすこしひき開けて」とあった。それを逆に押して、屏風をちゃんと立て切ったのである。