げに若やかなる人こ 若紫05章11
原文 読み 意味
げに 若やかなる人こそうたてもあらめ まめやかにのたまふ かたじけなし とて ゐざり寄りたまへり
05074/難易度:☆☆☆
げに わかやか/なる/ひと/こそ/うたて/も/あら/め まめやか/に/のたまふ かたじけなし とて ゐざり/より/たまへ/り
「なるほど、若々しい人が取り次ぐのでは、嫌な気をされるのだろう。真剣におっしゃっている。畏れ多いこと」と言って、君の方へいざりにじり寄って行かれる。
げに 若やかなる人こそうたてもあらめ まめやかにのたまふ かたじけなし とて ゐざり寄りたまへり
大構造と係り受け
古語探訪
げに 05074
なるほど自分が出て返事をしなければの意味。
若やかなる人こそうたてもあらめ 05074
今若い女房が取り次いでいるので、それでは光は気を悪くするだろうとの意味。相手がまじめなのだから、こちらも自分が出て行って、まじめに対処しなければならないと決意する。