月もなきころなれば 若紫03章07
原文 読み 意味
月もなきころなれば 遣水に篝火ともし 灯籠なども参りたり 南面いと清げにしつらひたまへり
05051/難易度:☆☆☆
つき/も/なき/ころ/なれ/ば やりみづ/に/かがりび/ともし とうろ/など/も/まゐり/たり みなみおもて/いと/きよげ/に/しつらひ/たまへ/り
月もない頃なので、遣水のほとりに篝火を灯し、燈籠などにも火を入れてある。建物の南側である正面の部屋をとても清浄にしつらえておられた。
月もなきころなれば 遣水に篝火ともし 灯籠なども参りたり 南面いと清げにしつらひたまへり
大構造と係り受け
古語探訪
月もなきころ 05051
今日は「三月のつごもりなれば」とあったから、月は夜通し出ない。
南面 05051
建物の南面で、客を通す部屋。