げにいと心ことによ 若紫03章06
原文 読み 意味
げに いと心ことによしありて 同じ木草をも植ゑなしたまへり
05050/難易度:☆☆☆
げに いと/こころこと/に/よし/あり/て おなじ/き/くさ/を/も/うゑ/なし/たまへ/り
なるほど、格別配慮が行き届いた感じがし格式があるように、よそと同じ木や草なんかも植えしつらえていらっしゃる。
げに いと心ことによしありて 同じ木草をも植ゑなしたまへり
大構造と係り受け
古語探訪
げに 05050
「同じ柴の庵なれどすこし涼しき水の流れもご覧ぜさせん」を受けた言葉。
心ことに 05050
庭作りに対する心遣いが特別であること。「植ゑなし」にかかる。「よしありて」も「植ゑなし」にかかる。格式がある。その植え方を見ると作り手が一流の教養の持ち主であることがわかる植え方。