つらつきいとらうた 若紫02章12
目次
原文 読み 意味
つらつきいとらうたげにて 眉のわたりうちけぶり いはけなくかいやりたる額つき 髪ざし いみじううつくし ねびゆかむさまゆかしき人かな と 目とまりたまふ
05035/難易度:☆☆☆
つらつき/いと/らうたげ/に/て まゆ/の/わたり/うち-けぶり いはけなく/かい-やり/たる/ひたひつき かむざし いみじう/うつくし ねび/ゆか/む/さま/ゆかしき/ひと/かな/と め/とまり/たまふ
顔つきがとても愛らしくて、眉のあたりはうぶ毛のままぼっとけむったように見え、あどけなく髪をかきあげてある額の様子は、なんともかわいらしい。成長して行く様子を見ていたい人だなと、心がお惹かれになる。
つらつきいとらうたげにて 眉のわたりうちけぶり いはけなくかいやりたる額つき 髪ざし いみじううつくし ねびゆかむさまゆかしき人かな と 目とまりたまふ
大構造と係り受け
古語探訪
眉のわたりうちけぶり 05035
まだ大人の女性のように引き眉にせず、うぶ毛を抜かないので、うぶ毛と眉毛の境目がなく、ぼんやりした様子。
ねびゆかむさま 05035
成長してゆく過程。
目とまり 05035
心惹かれること。