御容貌はさし離れて 若紫15章15
原文 読み 意味
御容貌は さし離れて見しよりも 清らにて なつかしううち語らひつつ をかしき絵 遊びものども取りに遣はして 見せたてまつり 御心につくことどもをしたまふ
05253/難易度:☆☆☆
おほむ-かたち/は さし-はなれ/て/み/し/より/も きよら/にて なつかしう/うち-かたらひ/つつ をかしき/ゑ あそびもの-ども/とり/に/つかはし/て みせ/たてまつり みこころ/に/つく/こと-ども/を/し/たまふ
お顔立ちは、さし離れて見た時よりも、なんとも清らかであり、心を開くようにやさしく語りかけながら、おもしろい絵や遊び道具などを取りにやってお見せ申したり、お気に召すことなどをなさる。
御容貌は さし離れて見しよりも 清らにて なつかしううち語らひつつ をかしき絵 遊びものども取りに遣はして 見せたてまつり 御心につくことどもをしたまふ
大構造と係り受け
古語探訪
清ら 05253
最高の美質。
なつかしう 05253
相手がこちらに気持ちがむくように。「御心つく」も同義。