ここにおはしますと 若紫14章08
原文 読み 意味
ここに おはします と言へば 幼き人は 御殿籠もりてなむ などか いと夜深うは出でさせたまへる と もののたよりと思ひて言ふ
05229/難易度:☆☆☆
ここ/に おはします と/いへ/ば をさなき/ひと/は おほむ-とのごもり/て/なむ などか いと/よぶかう/は/いで/させ/たまへ/る/と もの/の/たより/と/おもひ/て/いふ
「ここにおいでです」と知らせると、「幼い人はお休みですのに。どうしてこんな夜もしまい際においででしょう」と、よそからの朝帰りのついでかと思って問う。
ここに おはします と言へば 幼き人は 御殿籠もりてなむ などか いと夜深うは出でさせたまへる と もののたよりと思ひて言ふ
大構造と係り受け
古語探訪
もののたより 05229
よその女のもとからの帰りに。紫のもとで一夜を明かした光が、気が納まらず、別の女(おそらく六条御息所)のもとに行って断られたことが思い出される。