何かは心細くともし 若紫13章05
原文 読み 意味
何かは 心細くとも しばしはかくておはしましなむ すこしものの心思し知りなむにわたらせたまはむこそ よくははべるべけれ と聞こゆ
05212/難易度:☆☆☆
なにかは こころぼそく/とも しばし/は/かく/て/おはしまし/な/む すこし/もの/の/こころ/おぼし/しり/な/む/に/わたら/せ/たまは/む/こそ よく/は/はべる/べけれ と/きこゆ
「どうしてそんな。心細くとも、しばらくはこうしていらっしゃるのこそ。すこし分別心がおつきになってからお移りになるのが、よろしゅうございましょう」と申し上げる。
何かは 心細くとも しばしはかくておはしましなむ すこしものの心思し知りなむにわたらせたまはむこそ よくははべるべけれ と聞こゆ
大構造と係り受け
古語探訪
何かは 05212
どうしてこんなおりにすることがありましょう、今である必要はないという反論。