忌みなど過ぎて京の 若紫11章06
原文 読み 意味
忌みなど過ぎて京の殿になど聞きたまへば ほど経て みづから のどかなる夜おはしたり
05181/難易度:☆☆☆
いみ/など/すぎ/て/きやう/の/との/に/など/きき/たまへ/ば ほど/へ/て みづから のどか/なる/よ/おはし/たり
忌みなどが明けて、京の邸に移ったなどとお聞きになると、すこし間をおいて、ご自身で、時間のゆったりある夜、そこへいらっしゃった。
忌みなど過ぎて京の殿になど聞きたまへば ほど経て みづから のどかなる夜おはしたり
大構造と係り受け
古語探訪
京の殿に 05181
北山で忌明けを待ち、紫一行が京の邸に移ってきたこと。
のどかなる夜 05181
夜自体がのどかであることでなく、光が公務などなく時間的に余裕のある時をいう。おそらく次の朝、宮中に出向く必要がなく、宿泊するのに都合がよい時であろう。