いみじう霧りわたれ 若紫12章10
原文 読み 意味
いみじう霧りわたれる空もただならぬに 霜はいと白うおきて まことの懸想もをかしかりぬべきに さうざうしう思ひ ...
いと忍びて通ひたま 若紫12章11
原文 読み 意味
いと忍びて通ひたまふ所の道なりけるを思し出でて 門うちたたかせたまへど 聞きつくる人なし
052 ...
かひなくて御供に声 若紫12章12
原文 読み 意味
かひなくて 御供に声ある人して歌はせたまふ
朝ぼらけ霧立つ空のまよひにも行き過ぎがたき妹が門かな ...
よしある下仕ひを出 若紫12章13
原文 読み 意味
よしある下仕ひを出だして
立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは草のとざしにさはりしもせじ
と言 ...
また人も出で来ねば 若紫12章14
原文 読み 意味
また人も出で来ねば 帰るも情けなけれど 明けゆく空もはしたなくて殿へおはしぬ
05205/難易度 ...