このほどまでは漂ふ 夕顔14章05
原文 読み 意味
このほどまでは漂ふなるを いづれの道に定まりて赴くらむ と思ほしやりつつ 念誦をいとあはれにしたまふ ...
頭中将を見たまふに 夕顔14章06
原文 読み 意味
頭中将を見たまふにも あいなく胸騒ぎて かの撫子の生ひ立つありさま 聞かせまほしけれど かことに怖ぢて うち ...
かれかの夕顔の宿り 夕顔14章07
原文 読み 意味
かれ かの夕顔の宿りには いづ方にと思ひ惑へど そのままにえ尋ねきこえず 右近だに訪れねば あやしと思ひ嘆き ...
確かならねどけはひ 夕顔14章08
原文 読み 意味
確かならねど けはひをさばかりにやと ささめきしかば 惟光をかこちけれど いとかけ離れ 気色なく言ひなして ...
この家主人ぞ西の京 夕顔14章09
原文 読み 意味
この家主人ぞ 西の京の乳母の女なりける 三人その子はありて 右近は他人なりければ 思ひ隔てて 御ありさまを聞 ...