伊予介神無月の朔日 夕顔15章01

2021-04-25

原文 読み 意味

伊予介 神無月の朔日ごろに下る 女房の下らむにとて 手向け心ことにせさせたまふ

04178/難易度:☆☆☆

いよ-の-すけ かむなづき/の/ついたち-ごろ/に/くだる にようばう/の/くだら/む/に/とて たむけ/こころこと/に/せ/させ/たまふ

伊予介は十月初め頃に任国へくだる。女房のついてゆく者たちのために、餞別の気持ちをこめ、君は特別に贈物をなさる。

伊予介 神無月の朔日ごろに下る 女房の下らむにとて 手向け心ことにせさせたまふ

大構造と係り受け

古語探訪

朔日 04178

月初め。七日ごろまでを言うとされる。

女房の下らむに 04178

「の」は主格。「下らん」が述語。「ん」は連体形。「に」は~のために。女房の下ろうとする人のためにの意味。

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