手は悪しげなるを紛 夕顔13章07
原文 読み 意味
手は悪しげなるを 紛らはし さればみて書いたるさま 品なし 火影に見し顔 思し出でらる
04165/難易度:☆☆☆
て/は/あしげ/なる/を まぎらはし/さればみ/て/かい/たる/さま しな/なし ほかげ/に/み/し/かほ おぼし/いで/らる
手は下手そうなのをごまかし、馴れ馴れしい書きっぷりには品がない。灯火のもとで見た女の顔を思い出しになる。
手は悪しげなるを 紛らはし さればみて書いたるさま 品なし 火影に見し顔 思し出でらる
大構造と係り受け
古語探訪
手 04165
筆跡。
書いたるさま 04165
歌の内容であって、筆跡に関してではない。筆跡は下手な腕をごまかしで、話はすんでいる。
火影に見し顔 04165
空蝉と軒端荻が碁をうっているのを透き見したときのこと。