手は悪しげなるを紛 夕顔13章07

2021-04-25

原文 読み 意味

手は悪しげなるを 紛らはし さればみて書いたるさま 品なし 火影に見し顔 思し出でらる

04165/難易度:☆☆☆

て/は/あしげ/なる/を まぎらはし/さればみ/て/かい/たる/さま しな/なし ほかげ/に/み/し/かほ おぼし/いで/らる

手は下手そうなのをごまかし、馴れ馴れしい書きっぷりには品がない。灯火のもとで見た女の顔を思い出しになる。

手は悪しげなるを 紛らはし さればみて書いたるさま 品なし 火影に見し顔 思し出でらる

大構造と係り受け

古語探訪

手 04165

筆跡。

書いたるさま 04165

歌の内容であって、筆跡に関してではない。筆跡は下手な腕をごまかしで、話はすんでいる。

火影に見し顔 04165

空蝉と軒端荻が碁をうっているのを透き見したときのこと。

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