まだ見ぬ御さまなり 夕顔01章12

2021-04-08

原文 読み 意味

まだ見ぬ御さまなりけれど いとしるく思ひあてられたまへる御側目を見過ぐさで さしおどろかしけるを 答へたまはでほど経ければ なまはしたなきに かくわざとめかしければ あまえて いかに聞こえむ など言ひしろふべかめれど めざましと思ひて 随身は参りぬ

04012/難易度:☆☆☆

まだ/み/ぬ/おほむ-さま/なり/けれ/ど いと/しるく/おもひ/あて/られ/たまへ/る/おほむ-そばめ/を/みすぐさ/で さし-おどろかし/ける/を いらへ/たまは/で/ほど/へ/けれ/ば なま-はしたなき/に かく/わざと/めかし/けれ/ば あまエ/て いかに/きこエ/む など/いひしろふ/べか/めれ/ど めざまし/と/おもひ/て ずいじん/は/まゐり/ぬ

まだ見たことのないご様子であったけれど、誰とはっきり思いあてることのできる横顔なのに、そのまま見過ごさずぶしつけに詠みかけた歌に対して、返事をなさらず時が過ぎたためになんともいたたまれない思いでいたところへ、このように他人行儀な歌であったので、きまりがわるく、「どう申し上げよう」など言い合っている様子であっが、身分違いにもほどがあるとあきれて随人は君のもとへ引き上げた。

まだ見ぬ御さまなりけれど いとしるく思ひあてられたまへる御側目を見過ぐさで さしおどろかしけるを 答へたまはでほど経ければ なまはしたなきに かくわざとめかしければ あまえて いかに聞こえむ など言ひしろふべかめれど めざましと思ひて 随身は参りぬ

大構造と係り受け

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