仰せられしのちなむ 夕顔01章18

2021-04-13

原文 読み 意味

仰せられしのちなむ 隣のこと知りてはべる者 呼びて問はせはべりしかど はかばかしくも申しはべらず いと忍びて 五月のころほひよりものしたまふ人なむあるべけれど その人とは さらに家の内の人にだに知らせず となむ申す

04018/難易度:☆☆☆

おほせ/られ/し/のち/なむ となり/の/こと/しり/て/はべる/もの/よび/て とは/せ/はべり/しか/ど はかばかしく/も/まうし/はべら/ず いと/しのび/て/さつき/の/ころほひ/より/ものし/たまふ/ひと/なむ/ある/べけれ/ど その/ひと/と/は さらに/いへ/の/うち/の/ひと/に/だに/しら/せ/ず/と/なむ/まうす 

「ご命がございました後、隣のことを知っております者を呼んで、問わせましたが、はっきりしたことも申しません。しごく内密に、五月頃から来ておられる人があるようですが、どこの誰とも、まったく家人にも知らせないと申します。

仰せられしのちなむ 隣のこと知りてはべる者 呼びて問はせはべりしかど はかばかしくも申しはべらず いと忍びて 五月のころほひよりものしたまふ人なむあるべけれど その人とは さらに家の内の人にだに知らせず となむ申す

大構造と係り受け

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