伊予介神無月の朔日 夕顔15章01
原文 読み 意味
伊予介 神無月の朔日ごろに下る 女房の下らむにとて 手向け心ことにせさせたまふ
04178/難易度:☆☆☆
いよ-の-すけ かむなづき/の/ついたち-ごろ/に/くだる にようばう/の/くだら/む/に/とて たむけ/こころこと/に/せ/させ/たまふ
伊予介は十月初め頃に任国へくだる。女房のついてゆく者たちのために、餞別の気持ちをこめ、君は特別に贈物をなさる。
伊予介 神無月の朔日ごろに下る 女房の下らむにとて 手向け心ことにせさせたまふ
大構造と係り受け
古語探訪
朔日 04178
月初め。七日ごろまでを言うとされる。
女房の下らむに 04178
「の」は主格。「下らん」が述語。「ん」は連体形。「に」は~のために。女房の下ろうとする人のためにの意味。