かの人の四十九日忍 夕顔14章01

2021-04-25

原文 読み 意味

かの人の四十九日 忍びて比叡の法華堂にて 事そがず 装束よりはじめて さるべきものども こまかに 誦経などせさせたまひぬ 経 仏の飾りまでおろかならず 惟光が兄の阿闍梨 いと尊き人にて 二なうしけり

04167/難易度:☆☆☆

かの/ひと/の/なななぬか しのび/て/ひえ/の/ほけだう/にて ことそが/ず さうぞく/より/はじめ/て さるべき/もの-ども こまか/に ずきやう/など/せ/させ/たまひ/ぬ きやう ほとけ/の/かざり/まで/おろか/なら/ず これみつ/が/あに/の/あざり いと/たふとき/ひと/にて になう/し/けり

あの方の四十九日には、内密に叡山の法華堂で儀式を省かず行い、お布施には装束をはじめ立派な品々を心を遣い、誦経などをおさせになる。経巻や仏像の飾り物までおろそかにせず、惟光の兄の阿闍梨は徳の高い僧で、この上なく丁重に行った。

かの人の四十九日 忍びて比叡の法華堂にて 事そがず 装束よりはじめて さるべきものども こまかに 誦経などせさせたまひぬ 経仏の飾りまでおろかならず 惟光が兄の阿闍梨 いと尊き人にて 二なうしけり

大構造と係り受け

古語探訪

経仏の飾り 04167

いわゆる荘厳のこと。経巻・仏像・お堂などを厳かに飾り立てること。

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