御頭も痛く身も熱き 夕顔09章02
原文 読み 意味
御頭も痛く 身も熱き心地して いと苦しく 惑はれたまへば かくはかなくて 我もいたづらになりぬるなめり と思す
04105/難易度:☆☆☆
みぐし/も/いたく み/も/あつき/ここち/し/て いと/くるしく まどは/れ/たまへ/ば かく/はかなく/て われ/も/いたづら/に/なり/ぬる/な/めり と/おぼす
御頭も痛く、お体は熱っぽくて、たいそう苦しく、取り乱してしまわれ、それがために、こんなふうにあっけなく、自分もきっとおしまいになってしまうんだろうなと、思いこみになる。
御頭も痛く 身も熱き心地して いと苦しく 惑はれたまへば かくはかなくて 我もいたづらになりぬるなめり と思す