物に襲はるる心地し 夕顔07章02
原文 読み 意味
物に襲はるる心地して おどろきたまへれば 火も消えにけり うたて思さるれば 太刀を引き抜きて うち置きたまひて 右近を起こしたまふ これも恐ろしと思ひたるさまにて 参り寄れり
04078/難易度:☆☆☆
もの/に/おそは/るる/ここち/し/て おどろき/たまへ/れ/ば ひ/も/きエ/に/けり うたて/おぼさ/るれ/ば たち/を/ひきぬき/て うち-おき/たまひ/て うこん/を/おこし/たまふ これ/も/おそろし/と/おもひ/たる/さま/にて まゐり/よれ/り
物の怪に襲われる感じがして、目をお覚ましになると、すでに火も消えていた。気味わるくお思いになられ、太刀を引きぬき側にお置きになって、ウコンを起こしになる。こちらも怖いと思っている風でお側に来る。
物に襲はるる心地して おどろきたまへれば 火も消えにけり うたて思さるれば 太刀を引き抜きて うち置きたまひて 右近を起こしたまふ これも恐ろしと思ひたるさまにて 参り寄れり
大構造と係り受け
古語探訪
太刀を引き抜き 04078
魔よけのため。