かれかの夕顔の宿り 夕顔14章07
原文 読み 意味
かれ かの夕顔の宿りには いづ方にと思ひ惑へど そのままにえ尋ねきこえず 右近だに訪れねば あやしと思ひ嘆きあへり
04173/難易度:☆☆☆
かれ かの/ゆふがほ/の/やどり/に/は いづかた/に/と/おもひ/まどへ/ど その/まま/に/え/たづね/きこエ/ず うこん/だに/おとづれ/ね/ば あやし/と/おもひ/なげきあへ/り
例の五条にある夕顔の宿では、主人はどこに行かれたものかと案じながらも、それきり在りかを尋ね申し上げることができないでいる。右近までもが戻って来ないので、気が気でなく嘆きあった。
かれ かの夕顔の宿りには いづ方にと思ひ惑へど そのままにえ尋ねきこえず 右近だに訪れねば あやしと思ひ嘆きあへり