秋にもなりぬ人やり 夕顔03章01
原文 読み 意味
秋にもなりぬ 人やりならず 心づくしに思し乱るることどもありて 大殿には 絶え間置きつつ 恨めしくのみ思ひ聞 ...
六条わたりにもとけ 夕顔03章02
原文 読み 意味
六条わたりにも とけがたかりし御気色を おもむけ聞こえたまひて後 ひき返し なのめならむはいとほしかし され ...
女はいとものをあま 夕顔03章03
原文 読み 意味
女は いとものをあまりなるまで 思ししめたる御心ざまにて 齢のほども似げなく 人の漏り聞かむに いとどかくつ ...
霧のいと深き朝いた 夕顔03章04
原文 読み 意味
霧のいと深き朝 いたくそそのかされたまひて ねぶたげなる気色に うち嘆きつつ出でたまふを 中将のおもと 御格 ...
前栽の色々乱れたる 夕顔03章05
原文 読み 意味
前栽の色々乱れたるを 過ぎがてにやすらひたまへるさま げにたぐひなし 廊の方へおはするに 中将の君 御供に参 ...