この方の御好みには 夕顔12章16
原文 読み 意味
この方の御好みには もて離れたまはざりけり と思ひたまふるにも 口惜しくはべるわざかな とて泣く
空のうち曇りて風冷 夕顔12章17
原文 読み 意味
空のうち曇りて 風冷やかなるに いといたく眺めたまひて
見し人の煙を雲と眺むれば夕べの空もむつまし ...
耳かしかましかりし 夕顔12章18
原文 読み 意味
耳かしかましかりし砧の音を 思し出づるさへ恋しくて 正に長き夜 とうち誦じて 臥したまへり
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かの伊予の家の小君 夕顔13章01
原文 読み 意味
かの 伊予の家の小君 参る折あれど ことにありしやうなる言伝てもしたまはねば 憂しと思し果てにけるを いとほ ...
遠く下りなどするを 夕顔13章02
原文 読み 意味
遠く下りなどするを さすがに心細ければ 思し忘れぬるかと 試みに 承り 悩むを 言に出でては えこそ