去年の秋ごろかの右 夕顔12章06
原文 読み 意味
去年の秋ごろ かの右の大殿より いと恐ろしきことの聞こえ参で来しに 物怖ぢをわりなくしたまひし御心に せむか ...
世の人に似ずものづ 夕顔12章07
原文 読み 意味
世の人に似ず ものづつみをしたまひて 人に物思ふ気色を見えむを 恥づかしきものにしたまひて つれなくのみもて ...
幼き人惑はしたりと 夕顔12章08
原文 読み 意味
幼き人惑はしたりと 中将の愁へしは さる人や と問ひたまふ しか 一昨年の春ぞ ものしたまへりし 女にて い ...
さていづこにぞ人に 夕顔12章09
原文 読み 意味
さて いづこにぞ 人にさとは知らせで 我に得させよ あとはかなく いみじと思ふ御形見に いとうれしかるべくな ...
かの中将にも伝ふべ 夕顔12章10
原文 読み 意味
かの中将にも伝ふべけれど 言ふかひなきかこと負ひなむ とざまかうざまにつけて 育まむに咎あるまじきを そのあ ...