まことに臥したまひ 夕顔11章01
原文 読み 意味
まことに 臥したまひぬるままに いといたく苦しがりたまひて 二 三日になりぬるに むげに弱るやうにしたまふ
内裏にも聞こしめし 夕顔11章02
原文 読み 意味
内裏にも 聞こしめし 嘆くこと限りなし 御祈り 方々に隙なくののしる 祭 祓 修法など 言ひ尽くすべくもあら ...
苦しき御心地にもか 夕顔11章03
原文 読み 意味
苦しき御心地にも かの右近を召し寄せて 局など近くたまひて さぶらはせたまふ 惟光 心地も騒ぎ惑へど 思ひの ...
君はいささか隙あり 夕顔11章04
原文 読み 意味
君は いささか隙ありて思さるる時は 召し出でて使ひなどすれば ほどなく交じらひつきたり 服 いと黒くして 容 ...
あやしう短かかりけ 夕顔11章05
原文 読み 意味
あやしう短かかりける御契りにひかされて 我も世にえあるまじきなめり 年ごろの頼み失ひて 心細く思ふらむ慰めに ...