惟光夜は明け方にな 夕顔10章18
原文 読み 意味
惟光 夜は 明け方になりはべりぬらむ はや帰らせたまひなむ と聞こゆれば 返りみのみせられて 胸もつと塞がり ...
道いと露けきにいと 夕顔10章19
原文 読み 意味
道いと露けきに いとどしき朝霧に いづこともなく惑ふ心地したまふ ありしながらうち臥したりつるさま うち交は ...
御馬にもはかばかし 夕顔10章20
原文 読み 意味
御馬にも はかばかしく乗りたまふまじき御さまなれば また 惟光添ひ助けておはしまさするに 堤のほどにて 御馬 ...
君もしひて御心を起 夕顔10章21
原文 読み 意味
君も しひて御心を起こして 心のうちに仏を念じたまひて また とかく助けられたまひてなむ 二条院へ帰りたまひ ...
あやしう夜深き御歩 夕顔10章22
原文 読み 意味
あやしう夜深き御歩きを 人びと 見苦しきわざかな このごろ 例よりも静心なき御忍び歩きのしきるなかにも 昨日 ...