明け方も近うなりに 夕顔05章08
原文 読み 意味
明け方も近うなりにけり 鶏の声などは聞こえで 御嶽精進にやあらむ ただ翁びたる声にぬかづくぞ聞こゆる 起ち居 ...
かれ聞きたまへこの 夕顔05章09
原文 読み 意味
かれ 聞きたまへ この世とのみは思はざりけり と あはれがりたまひて
優婆塞が行ふ道をしるべにて来 ...
いさよふ月にゆくり 夕顔06章01
原文 読み 意味
いさよふ月に ゆくりなくあくがれむことを 女は思ひやすらひ とかくのたまふほど にはかに雲隠れて 明け行く空 ...
そのわたり近きなに 夕顔06章02
原文 読み 意味
そのわたり近きなにがしの院におはしまし着きて 預り召し出づるほど 荒れたる門の忍ぶ草茂りて見上げられたる た ...
まだかやうなること 夕顔06章03
原文 読み 意味
まだかやうなることを慣らはざりつるを 心尽くしなることにもありけるかな
いにしへもかくやは人の惑ひ ...