惟光いささかのこと 夕顔04章07
原文 読み 意味
惟光 いささかのことも御心に違はじと思ふに おのれも隈なき好き心にて いみじくたばかりまどひ歩きつつ しひて ...
女さしてその人と尋 夕顔04章08
原文 読み 意味
女 さしてその人と尋ね出でたまはねば 我も名のりをしたまはで いとわりなくやつれたまひつつ 例ならず下り立ち ...
懸想人のいとものげ 夕顔04章09
原文 読み 意味
懸想人のいとものげなき足もとを 見つけられてはべらむ時 からくもあるべきかな とわぶれど 人に知らせたまはぬ ...
女もいとあやしく心 夕顔04章10
原文 読み 意味
女も いとあやしく心得ぬ心地のみして 御使に人を添へ 暁の道をうかがはせ 御在処見せむと尋ぬれど そこはかと ...
かかる筋はまめ人の 夕顔04章11
原文 読み 意味
かかる筋は まめ人の乱るる折もあるを いとめやすくしづめたまひて 人のとがめきこゆべき振る舞ひはしたまはざり ...